修了考査に関する報告書 ~令和元年度の反省と令和2年度の合格過程~

第1章    はじめに

この報告書は、副題にあるとおり筆者の令和元年度の不合格による反省と、令和2年度にどのようなことをして合格したのかを文書として残したものです。そのため、初受験で合格したわけではなく、短期間で効率的な合格を目指すものではありません。令和2年度のときは、常に「明日が修了考査でも合格点を取れる」ことを目指して勉強していたので、むしろ少しやり過ぎであったと後になって感じるくらいです。

近年の修了考査合格率は50%前後と、過去の修了考査の合格率が70%前後の時代とは勉強に対する意識や方法が異なるのではないかと考えます。この報告書は近年の修了考査の合格率が50%程度のものに対する勉強に対する意識や方法を不合格による反省を踏まえて記載しております。合格率が低下した修了考査を終えた方が明確に何を勉強したかはあまり伝えられず、ブログなども少ない(合格率が高かった時代の短期間でどう合格したかのブログが多い)と感じたことから、この報告書が修了考査を今後受験される方の参考になれば、幸いです。

第2章    全般

第1節    受講プラン

令和元年度→TAC 修了考査総合本科+週刊税務

令和2年度→TAC 修了考査セレクト本科+速習IFRS講座

 

個人的な意見ですが、初受験者であっても修了考査セレクト本科を選択することも検討するべきだと考えます。理由は、総合本科は講義の数が非常に多く、試験の1年前から始めたとしても講義をすべて見て、復習を行うことは困難だからです。セレクト本科では重要な部分がピックアップされ、出題がされやすい改正論点を解説しており、総合本科より講義数が少ないです。つまり講義を主体とする学習よりも、セレクト本科を受講し、テキストを主体とする学習を行い、疑問点が出たらメールで質問を行う方が効率的な気がします。

令和元年度の反省は、講義を消化する(講義を見てカリキュラムに追い付く)ことに気を取られ、復習を全くしていなかったことです。マインドとしては講義を見ているだけで「何もしていない人よりはマシ」と考えてしまったことがしくじりの原因です。講義を見て満足するのではなく、主体的にテキストを読み学習する(講義に期待をしない)ことがおすすめです。疑問点があれば質問することもできるため、わからない点は質問をすることで解決することができます。令和元年度も質問をしていましたが、令和2年度は倍以上質問メールをしていました。このような反省もあり、初回受験者もセレクト本科を受講することも検討するべきではないかと考えます。

第2節    勉強時間

令和元年度→12月(試験の1年前)から1週間に1度丸1日+直前期3週間

令和2年度→4月(合格発表後、試験の8ヶ月前)から1日3時間程度+1週間に1度丸1日+直前2週間

 

令和元年度のときは、週末の土日のどちらか1日に時間を取って勉強していました。この時間だけではとても講義を消化し切ることができませんでした。平日も「勉強しなきゃな~」くらいのマインドはありましたが、実際にテキストや答練を開くことはありませんでした。この状況は答練が開始されても続き、週末に答練をなんとか消化し、解説を読んで「へぇ~」くらいで、再度テキストに戻ったり、答練を2度解いたりなどはできませんでした。結果、直前期までに答練の復習も十分に行えず、直前期も答練の復習をし直してしまいました。そのため、直前期にテキストを回転させるのに十分な時間を取れませんでした。

令和2年度のときは、合格発表後の週末に講座の申込みを行い、すぐに学習を開始しました。ちょうどリモートワークが始まった時期でもあったので、勉強時間は確保しやすかったと感じます。具体的には、毎朝7時に起き、就業時間まで勉強し、仕事終わりも1時間程度は机に向かうようにしていました。これに加え週末の土日のどちらかは勉強するようにしていたので、答練の前の復習、答練の復習に十分な時間を当てることができました。

 

第3節    令和元年度の結果

上述の通り令和元年度の試験結果は不合格でしたが、日本公認会計士協会から郵送された科目毎の評価は以下のとおりです。

 

総点数

会計

監査

経営

倫理

結果

C

C

B

D

C

C

【区分内容】総点数及び各科目の満点に対する得点率

A:70%以上、B:60%以上-70%未満、C:50%以上-60%未満、D:40%以上-50%未満、

E:40%未満

税務実務の成績が非常に悪かったです。ただこちら令和元年度の過去問を再度解いても難しい内容であったなと感じました。相性もあったのかもしれません。他の科目についても絶対評価で点数の比率が60%に到達している自信はなかったので、概ねこんな感じかなという印象でした。

第4節    令和2年度の結果

上述の通り令和2年度の試験結果は合格でしたが、日本公認会計士協会から郵送された科目毎の評価は以下のとおりです。

 

総点数

会計

監査

経営

倫理

結果

B

A

B

B

B

B

【区分内容】総点数及び各科目の満点に対する得点率

A:70%以上、B:60%以上-70%未満、C:50%以上-60%未満、D:40%以上-50%未満、

E:40%未満

第5節    業務中の学習

修了考査は業務中に学習することができる試験であると思います。さすがに就業時間中にテキストを開いて読むということはできませんが、与えられた業務に関連する監査六法や監査基準を開くことは何の問題もないと考えます。自分は令和2年度の監査業務では指示されたことが「基準によって求められているものなのか」、「メンバーファームとして求められている自主規制部分」なのかは気になって調べるようになっていました。最新の様式やシステム入力を依頼された際にもこれはどの基準によって求められているものだからやらなくてはいけないのか、または基準では求められていないけども社内の管理や効率化施策の一環でやらなくてはいけないのかと考えるようになりました。

研修中も同様で、オンラインでのグループワークなどは監査実務ハンドブック片手にディスカッションをすることもありました。やらなくてはいけないラインとやらなくていいラインについて根拠を持って話せ、かつ修了考査の学習も同時に行えました。

共通していることは、現場や研修ルームではなくリモートワークが増加したため、すぐに監査実務ハンドブックや監査六法が手に取れる点が令和元年度のときとは異なり、学習しやすかったと感じました。

 

第6節    やらなかったことリスト

  • 論文式試験時代のテキスト(数回程度のどうだったかの確認を除く)
  • 過去3年以前(平成29年度以前)の過去問
  • 監査提言集や会計監査ジャーナルの一読
  • 修了考査に関する勉強方法検索
  • 深夜勉強
  • LINE以外のSNSスマホゲーム

第3章    学習内容

第1節    概要

学習内容と学習期間は以下のとおりです。

全科目で共通しているのは、学習の中心はテキストとしていました。そのため、答練や監査実務ハンドブックなどで気がついた点や忘れたくないものはすべてテキストに書き込み一元化していました。

以下で記述する内容はすべて令和2年度の試験に向けて学習を行ったものです。青字でリンク先が記載されているものは書籍で(年度は最新のものに更新しました)、リンク先は対象書籍のAmazonのリンクです。

第2節    会計実務

基本的には予備校で言われたものをこなしていました。

自分は計算演習が少ないと感じており、答練や本番の試験でも計算力のなさを感じていました。そのため、税理士試験の簿記論、財務諸表論の過去問を購入して解いていました。こちらは税理士試験を受験するつもりはなく、ただの問題演習の力試しとして解いていました。そのため、修了考査での出題可能性が低い本支店会計や特殊商品売買などは飛ばしていました。

税理士 4 簿記論 過去問題集 2021年度 (税理士受験シリーズ)

税理士 10 財務諸表論 過去問題集 2021年度 (税理士受験シリーズ)

 

新収益認識については、テキストよりも下記で学習をしてからの方が、理解しやすいと感じました。

収益認識に関する会計基準 CPA会計学院 国見健介講師(201909)

 

令和元年度の試験では、IFRS関連の問題も多く出題された印象であったため、IFRSを得意分野にしようと考えました。そのため、上記の通りIFRS速習講座も申し込みましたが、これだけでは十分ではないと感じました。そのため、下記のあずさ監査法人IFRS基本講座を毎日1つずつ見て学習をしていました。こちらも気になった点や覚えておきたい点はIFRS速習講座のテキストに書き込みました。この学習によって答練でIFRSの問題が出題されてもほぼ解答することができるようになりました。本番も手応え的には悪くはなかったと記憶しています。

あずさ監査法人HP-IFRSオンライン基礎講座

第1項    会計実務答練について

各答練までにテキストを1回転することを目標にし、答練を受験し、提出をしていました。令和2年度の答練では令和元年度のときとは異なり「こんなの絶対出ないだろ」と言った愚問は出題されなくなったため、捨てて良い箇所はなかったように思います。そのため、復習を行い、2回目ではできることを目標にしていましたが、そううまくも行かず、結局間違え続けた問題は4回転くらいしていました。

第2項    会計実務過去問について

会計実務の過去問は9月辺りに一度解いて見直しただけでそれ以降は回転させませんでした。大まかな傾向(第1問では総合問題、第2問では小問がいくつか出る、IFRSはどの程度出題されている傾向か、計算と記述の割合はどの程度か)を掴む程度でした。間違えた問題はテキストに書き込んでいたため、再度解き直すことはしませんでしたが、答練を解いて「こんな傾向だっけ?」と思ったときに見返すことはちょこちょこありましたが、じっくり解き直すことはありませんでした。

第3項    会計実務補習所テキストの使用について

会計実務の補習所のテキストは、IFRSに関連する部分のみ[1]使用しました。使用方法は上記、IFRS速習講座、あずさ監査法人IFRS基礎講座学習後に、漏れがないかの確認を行ったのみです。漏れていた部分については、あずさ監査法人IFRS基礎講座と同様にIFRS速習講座のテキストに書き込みを行いました。

 

第3節    監査実務

基本的に予備校で言われたものをこなしていました。

令和元年度の本試験での成績が唯一合格点だった科目でもあったため、講義を受講後にテキストを復習する流れでした。テキストを復習する際は、書いてあることを理解し説明できるだけでなく、テキストの文言を使用して書けることを意識していました。

TACの修了考査の監査実務のテキストは(倫理規則もテキストに含まれていることを踏まえると)少なく、これだけでは確実に合格するためには少ないのではないかと考えたため、積極的に監査実務ハンドブックを開いていました。テキストでは図で説明している箇所も監査実務ハンドブックではどう書かれているかなどは興味もあり、試験では文章で書ける必要があると考えたため、頻繁に開いていました。イメージですが、会計実務の学習中の監査六法よりも監査実務学習中の監査実務ハンドブックの方が頻繁に開いている感じでした。

第1項    監査実務答練について

会計実務と同様に1回転をさせ、答案を提出していました。監査実務の答練は類題が解答解説に付いていること、復習がしやすいこと、テキストの内容が少ないことから他の科目に比べて答練を回転させた数は多いと思います。5回転くらいさせたと記憶しています。あえてなのか図表にしている部分でわかりにくい部分は監査実務ハンドブックで確認を行っていました。

第2項    監査実務過去問について

監査実務の過去問は9月に一度と直前期に一度解いて復習をしました。ただしこれも回転をさせて内容を覚えるというよりも傾向(どのような出題が多いか、事例にはどのように解答すればいいかなど)を掴む程度でした。監査実務の答練が過去問に近いと感じたため、過去問を多く回転する必要はないと考えたためです。

第3項    監査実務補習所テキストの使用について

監査実務の補習所テキストは使用しませんでした。

 

第4節    税務実務

令和元年度の試験結果では、唯一点数が50%を下回った科目であったため、徹底的に学習をしました。予備校のカリキュラムに加えて税理士試験の法人税法を受ける準備までしていました(申込みまでしたものの、新型コロナ感染症の(不要不急である)ため受験まではしませんでした)。

税理士試験の準備は、計算は修了考査の法人税テキストを中心に行い、理論は市販の理論対策集を購入して読んでいました。理論の書籍については、マスター(基礎)とドクター(応用)がありますが、ドクターのほうが修了考査寄りの内容でした。マスターはテキストに書いてある定義が赤シートになっており、ドクターは応用問題や事例問題などが多く、学習していて面白いものでした。そのため、マスターに関して、購入はしたものの学習はあまりしていません。6月の最終週あたりから税理士試験の法人税の過去問を解いていました。そのため、7月末辺りまでは法人税以外の税務科目は学習していませんでした。税理士試験を利用することは、モチベーションを保つためにもおすすめかも知れません。

税理士 14 法人税法 過去問題集 2021年度

税理士 35 法人税法 理論ドクター 2021年度

 

法人税の学習は、8月中旬までは上記のように学習し、8月以降は他の税務科目と同様に修了考査テキストを中心に学習していました。令和元年度の試験では所得税をほぼ捨ててしまったため、令和2年度試験では網羅的に学習を行いました。網羅的に学習を行ったものの強弱はつけていました。例えば答練前に1回転することを目標にしていましたが、なかなか目標通りには行きませんでした。そこで法人税は全部やるけど、消費税の納税義務は答練後にまわす、所得税は事業所得と譲渡所得だけやる、他の税務科目はパーと線引いてあるところだけざっと見るなどをして答練前に見るものの強弱をつけていました。ただ上述したように捨てるということはなく、時間があるときにすべての範囲に目を通すようにしていました。

税理士試験の準備をしていたことで詳しくなり、もっと税務について知りたいと思ったため、下記書籍を休憩として読んでいました。修了考査の合否や成績に直接関係するかは不明ですが、理解が深まりました。

公認会計士 USCPAのための租税法

令和2年版 STEP式 法人税申告書と決算書の作成手順

 

第1項    税務実務答練について

答練について、令和元年度は受けるだけ受けてみる感覚でテキストの学習はあまりせずにとりあえず受けていましたが、令和2年度はテキストを1回転させてから各回に臨むことを目標にしていました。上述の通り目標通りにはいきませんでしたが、令和元年度と比較すると令和2年度は非常に良い成績でした。答練でいい成績を出せたことがモチベーションを高めたと思われます。令和元年度は一部捨てて本試験に望んで失敗したこともあり、令和2年度は捨てる箇所はなく、満遍なく復習を行っていました。回転数は2,3回転で、間違った箇所をテキストに書き込み、テキストを中心に学習を進めていました。

第2項    税務実務過去問について

税務実務の過去問(過去問冊子)については、見る程度しか学習していませんでした。理由は、テキストの章末に関連する過去問が掲載されており、テキストを回転させる際に都度解いていたためです。そのため、過去問の冊子はどんな構成で出題されているか(法人税が多く出題され、消費があり、所得or相続が多く出題されていることの確認)程度でしか使用していませんでした。

第3項    税務実務補習所テキストの使用について

税務実務の補習所テキストは数も少ないため、上記学習後に法人税所得税についてパーと学習に漏れがないかの確認を行いました。特に特徴的な予備校のテキストでは発見しにくい部分、例えば住宅ローン減税に関するもの、ふるさと納税に関するもの、NISA関連の論点などは補習所テキストの方が発見しやすいです。これは令和元年度の本試験で出題されたことを踏まえ、その対策が必要であると考えたためです。補習所のテキストをスタートとすると見にくく、わかりにくいと感じますが、ある程度予備校テキストで学習してから開いて読んでみると理解が深まる部分もあるように感じました。

 

第5節    経営実務

財務分析はテキストを中心に学習しました。財務分析の式は直前期に覚えるのではなく、講義開始後常に覚えていることを意識して学習し、直前期は確認で流す程度でした。令和元年度はあまり学習していなかったコーポレート・ガバナンス・コードが2年連続で出題されていたので、令和2年度の学習では入念に学習しました。特に監査人や取締役の人数や割合の要件などは暗記していました。以下の書籍も読みましたが、少し役に立った程度でした。

絶対に忘れない[財務指標]の覚え方

ITに関する理論も基本的にはテキストを中心に学習していました。しかし令和2年度に再度講義を受け、テキストを読み返しても知っていることしか言っておらず、あまり面白くなかったことと、令和元年度の試験では事例問題がわからなかったため、監査実務ハンドブック(IT委員会実務指針第6号とそのQ&A)を読み始めました。一部はテキストよりもわかりやすかったため、テキスト2周に対して監査実務ハンドブック1周するような割合で学習をしていました。

令和2年度の試験では、AIやビッグデータに関する問題が出題されました。こちらはテキストには記載されていない内容でしたが、自分は夏頃に開催される日本公認会計士協会研究大会にオンラインで聴講していたこともあり、回答することができました。日本公認会計士協会研究大会はコンテンツも工夫されている(と感じた)ので、休憩または業務中に流しておくので聴いてみるのもいいかもしれません。内容自体が面白いというよりも業務で新たに命令されていることがどうして命令されるようになったかの経緯や裏話的な話は聴いていて面白いと感じました。

 

第1項    経営実務答練について

経営実務は各答練前に2回転を目標にしていましたが、結果は1.5回転程度しかできませんでした。答練を提出し、復習していましたが、経営実務に関しては本試験の傾向が変わっているにもかかわらず、昔の傾向(財務分析の式と計算結果を解答させる問題中心)であることが腑に落ちなかったため、2回転ほどしかしていません。ITに関する問題はテキストを回転させ、解答することができたため、回転数は同様に2回転ほどです。

第2項    経営実務過去問について

第7問、第8問ともに、10月に一度解いたきり、それ以降解き直すことはありませんでした。第7問について、過去問から式を解答させる可能性は低く、むしろコーポレート・ガバナンスを学習するべきだと感じました。第8問は事例問題に見える問題であって、テキストには載っていないものであっても、監査実務ハンドブックに記載があり知識問題として扱える感覚を掴みました。

第3項    経営実務補習所テキストの使用について

第7問対策として、コーポレート・ガバナンスのテキスト[2]には目を通していました。

第8問対策として、補習所テキストのすべて[3]に目を通していました。こちらも他の科目と同様に、学習の漏れがないかの確認を行うのみでこの補習所のテキストを回転させるということはありませんでした。

 

第6節    職業倫理

基本原則と阻害要因を徹底的に覚えました。また監査実務ハンドブックに記載されている事例(倫理規則の注解含む)がどの阻害要因に該当し、セーフガードとしてどのようなものがあるかを頭に叩き込みました。

令和元年度の試験時には時間がなかったため、事例がどの基本原則、阻害要因に該当するかはその場で考えて解く方針としていました。例えば、成功報酬について、基本原則は公正性の原則、阻害要因は自己利益。一方紹介手数料について、基本原則は公正性の原則に加え、職業的専門家としての能力及び正当な注意の原則も含まれるなど考えて解くには厳しいものもあります。このように監査実務ハンドブックに記載されているものについては、正解があるため覚える必要がありました。事例については、TACのテキストではほんの一部しか記載されていないため、監査実務ハンドブックを読む必要がありました。

独立性に関する指針、ローテーション、違法行為についても、事例問題となりそうな部分を中心に読み込みました。利益相反についてはテキストのみ押さえました。また職業倫理に関する解釈指針(Q&A)も目を通す程度はしていました(回転はさせていない)。

第1項    職業倫理答練について

答練は1度だけでしたが、その前にテキストは3回転、監査実務ハンドブックも2回転くらいしていました。そのため答練の結果は良かったですが、監査実務と同様に解答解説に類題が付いていたため、類題含め3回転ほどさせたと記憶してます。

第2項    職業倫理過去問について

他の科目とは異なり、学習開始と同時に解き、どのような内容が問われているか(基本原則と阻害要因、対するセーフガードを記憶している必要があること)を確認しました。以降はそれに従って学習を進め、過去問を解き直すことはありませんでした。

第3項    職業倫理補習所テキストの使用について

職業倫理の補習所テキスト[4]は他の科目と比較して多く使用しました。それは令和元年度の試験で出題された予備校テキストには記載されていないものが、補習所テキストには記載されていたためです。こちらも他の科目と同様に学習の漏れがないかを確認していましたが、職業倫理に関しては2回転させました。

 

第4章 さいごに

最後まで長文を読んでいただき、ありがとうございました。修了考査は、合格してもホッとする程度の喜びしかないかもしれませんが、不合格のときのガッカリ感は計り知れません。そのため、今後合格者数や合格率がどのように推移するかわかりませんが、対策しすぎて後悔することはないと思います。その際にこのブログがお役に立てましたら、何よりでございます。

以上

[1] 会計431「国際財務報告基準(IFRS)の概要」、会計433「国際財務報告基準の実務」

[2] 経営104「コーポレート・ガバナンス」

[3] 経営401「ITの基礎知識」、経営402「企業におけるIT環境とITに関する保証業務」、経営403「ITのリスク評価の概論」、経営404「業務処理統制」、経営405「全般統制」

[4] 法規301「職業倫理」、法規302「職業倫理(精神的独立性)」